百人一首の話〜伊勢大輔〜

この話は百人一首と紫式部

のブログの続編です。

今朝は、新人ルーキー、伊勢大輔(いせのたいふ)の一句を紹介します。

上東門院彰子(じょうとうもんいんしょうし。藤原道長の長女)に仕え、紫式部の後輩にあたる彼女。

宮中にいる彰子のもとに、奈良から八重桜が献上された時、受け取る大役を紫式部から譲られた時に詠んだのが、この句。

いにしへの

奈良の都の八重桜

今日九重に

匂いぬるかな

「古都奈良の八重桜が今日は宮中で美しく咲いています」

この句、すばらしいのはいくつもの掛け言葉があること。

「いにしへ(昔)」と「今日」

さらには

「今日」と「京」

そして

「八重」と「九重(宮中)」の対比。

短い句の中にこれだけの掛け言葉を詰め、さらに情緒あふれる歌を即興で詠む。「新人ルーキー」と紹介したのもご納得いただけるはず。笑。

次回は、清少納言を紹介します。

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