日本にいる非英語圏の外国の方に道案内するときの言語は英語が最適とは限らない

おはようございます!
朝7時からの学習塾
朝塾です。
昨日、電車に乗っていたら、向かいに座っていた若いアジア系のお兄さん2人が、スマホ片手に困った様子でキョロキョロしていました。
大丈夫かなー?

と思いつつ、でもいきなりこちらから話しかけるのも何だなー。

どうしようかなー。と心の中で葛藤していたところ、お兄さん2人は、隣に座っていた家族連れのお父さんに話しかけていました。
お父さんは、正確な英語で、「横浜駅は2つ後です。私たちが降りた次の駅で降りてください」と言っていました。
お兄さん2人は、ニコニコ顔で、

オーケー

と言い、

お父さんも、

「次の駅で降りてくださいね」(英語)と念を押し、降りて行きました。
あぁよかった。大丈夫そうだな。

と、安心していたところ、

横浜駅に着いたのに、お兄さん2人が降りないのです。
あれ?と思ったのですが、私の聞き違いかも知れなかったので、また声もかけず、心の中で葛藤していました。
ドアが閉まり、また電車が動き出し、

「次は新川崎」のアナウンスで、またもやソワソワし始めるお兄さん2人。

今度は私に、話しかけて来ました。

「横浜駅は次ですか?」(英語)

「いいえ。横浜駅は一つ前です。あなた達は乗り過ごしました」(英語)

でも、この会話があまり成立しないのです。

そのうち1人が、「日本語で大丈夫です。」と言うので、私の中にしばらく眠っていた、「日本語教師スイッチ」が入りました!

以下、日本語での会話です。

私「どこへ行きますか?」

お兄さん「横浜駅へ行きます」

「横浜駅は、もう過ぎました。あなた達は、違う電車に乗らなければいけません」

「どの電車に乗りますか」

「次の駅でこの電車から降ります。2番線で待ちます。それから、電車に乗ります。次の駅で降ります。そこが横浜駅です」

「わかりました。ありがとうございます」

「どういたしまして」
お兄さん2人は、無事に新川崎で降り、ちゃんと2番線で電車を待っていました。

無事に横浜駅へ行かれたらいいなと思います。

日本語教師をしていた頃、日本語なんて日本人だったら誰でも教えられるでしょ。って、よく言われていました。

ところが、そんなことないのです。

だから日本語教師っていう仕事が立派に成り立つのです。

上に挙げた会話、日本語の会話としては、やや不自然に感じたと思います。

でも、日本語を勉強し始めた初級クラスの人には、「次の駅で降りて、2番線に来た電車に乗って、その次の駅で降りてください」って言うと混乱します。

〜て、

という言い方よりも、文を一文で区切ってあげると理解してもらいやすいです。だから、一文ごとに

〜ます。

という、日本人からするとやや不自然な会話文になるのです。

日本語教師達は、相手のレベルを見極めて、この文法だったら伝わるなってわかるので、相手に合わせて言葉や文法を選んで、会話をすることができるから、伝わるのです。

なんだか懐かしかったな。日本語教師な感じ。

お兄さん2人は、ベトナムからの留学生でした。日本には1年くらいいるそうです。ニコニコしていて、とても優しそうなお兄さん達でした。

外国人=英語で話しかける

という方程式でなく、まず日本語で話してみるのもいいなと考えを改めました。だって、ここは日本ですもの。

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1月22日9時〜
2月19日9時〜

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一緒に働ける日を楽しみにしております(*^^*)
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「日本にいる非英語圏の外国の方に道案内するときの言語は英語が最適とは限らない」への2件のフィードバック

  1. 日本人は、日本語で聞いているのになぜ日本語で答えてくれないのかしら?
    という、素直な外国人の気持ちがありますね。若いころ、片言の英語を引っ提げて勇躍外国に行き、
    ところ構わず外国人に話しかけた経験をお持ちの方は多いでしょう。
    日本に来る外国人にも片言の日本語で武者修業したい人も結構いる、と言う話をした外国人に会いました。
    それ以後、私は日本語の問いには(もちろん見極めながら)日本語で答えるようにしています。

    1. 松村皐月さん、松村さんも日本語には日本語で答えられているのですね。本当におっしゃる通りだと思います。タイにいた時は、タイ語で話して、伝わると嬉しくて自信になっていったものです。日本に来ている外国の方も、同じ気持ちだろうなと思います。

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