おはようございます。朝塾です。
今朝は地理クイズから。
①北緯40度 東経140度は、日本のどこでしょう?
②経緯度公会点(けいいど こうかいてん)とは何ですか。簡単に説明してください。
③①は、何のために作られましたか。簡単に説明してください。
いつも答えは最後にお伝えしていますが、今日は答え合わせ→解説の順で説明をしていきます。
【クイズの答え】
①八郎潟干拓地(はちろうがた かんたくち)@秋田県大潟村
②緯度と経度が10度単位で交わる場所(日本では八郎潟干拓地だけ!)
③近代的な農村を建設し、ほかの地域に真似してもらうため。
【解説】
①
「緯度について」
赤道を0度として、日本は北方向に進んだ位置にあります。八郎潟干拓地ではちょうど10度刻みの北緯40度の緯線が通っている場所です(首都、東京は北緯約35度)。
「経度について」
日本では兵庫県明石市に東経135度子午線が通っています。これが「日本標準時」の基準になっています。本初子午線(ほんしょしごせん)はイギリスのグリニッジ天文台を通っており、ここが0度です。明石市はグリニッジ天文台から135度東に進んだところに位置しています。時間は15度ごとに1時間の時差があります。イギリスと日本では8または9時間の時差があります(135÷15=9なので、冬期は9時間の時差。今は夏時間なので時差は8時間です。)八郎潟干拓地は明石市からさらに5度東に進んだ場所に位置しています。
②
経緯度公会点のある大潟村のHPでは、経緯度公会点の事を「地上に現れた地球の十字路」と表現しています。日本の陸上で、経度と緯度が10度単位で交わるのはここだけです。かつてこの場所は八郎潟の湖底でしたが、1957年から始まった干拓工事により地面が誕生したことで、モニュメントも立てられました。
③
戦後の食糧難をカバーするため、日本中で農地を増やす計画が進められました。八郎潟は日本で2番目に広い湖だったのですが、干拓され、大潟村ができました。八郎潟干拓地建設の目的は、「近代的な農村を建設し、ほかの地域に真似してもらうため」だったので、そこに住む人たちは国の試験選抜に合格した人(合計589人)とその家族だけでした。初めは共同生活での訓練も義務付けられていました。