月の名前と日本の文化

おはようございます。朝塾です。シルバーウィークの3連休初日、いかがお過ごしですか?

さて、週明け9月17日火曜日は【十五夜】、翌18日は【満月】です。お月見の準備は進んでいますか?スーパーでもお団子を見かける時期になりました。

小学6年生と中学3年生では、【月】に関する理科の単元があります。

応用編で、

・月の模様の見え方が国によって異なる→各国の文化の理解

・月の呼び名がたくさんある→日本における文化の理解

などにつなげて授業が展開されることもあります。今朝は、【月の呼び名】に注目して解説していきます。

【新月】…月が見えない時です。正確には、太陽と同じ動きをしているように見えるので、昼間は太陽と同じ方向にあります。旧暦では新月がその月の「1日」にあたります。太陰暦での暦です。

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【三日月】…新月から三日目の月。お絵描きでイメージされる三日月よりも、実際の三日月はもっと細いです。

【上弦の月】…新月から7日ほどの月。ちょうど半分で、右側が光って見えます。旧暦では「その月の上旬の弦のある月」がもともとの名前の由来ですが、新暦の今は「沈むときに弦が上になる月」という解釈が一般的です。(【下弦の月】はその逆です。今回は省略)

【満月】…「盆のような」まん丸の月です。月には大気がないので、輪郭がはっきり見えることから「お盆」のようなと表現されるのですね。17日の中秋の名月は【芋名月】とも呼ばれ、旧暦9月13日の十三夜の名月は【栗名月】と呼ばれます。お供えする作物もそれぞれ違うのですね。

さて、満月を【十五夜】といいますので、ここからは連続で月の名前を紹介しましょう。

【十六夜・いざよい】…十五夜よりも50分ほど遅れて昇ってくる月。いざよう(意味は、ためらう)ように昇ってくることからこの名前が付きました。

【十七夜・立待月】…さらに月の出が遅くなり、立って待ち構える月なので、こう呼ばれます。

【十八夜・居待月】…もう立って待ってもいられません。座って待ちます。

【十九夜・寝待月】…もう座ってもいられません。寝て待ちます。

【二十夜・更待月】…さらに夜が更けてから昇ってきます。

一日ごとに名前を付けるなんて、昔の人がいかに月を愛でる文化を大切にしてきたかがわかります。

秋は水蒸気量が下がり、大気の透明度が上がり、白道(月の通り道の事。太陽の通り道は「黄道」)が北寄りになるため、満月の南中高度(地平線から一番高く見える角度)が平時よりも高くなります。だから、月の観察にはもってこいの時期ですね。

みなさんも、お月見を楽しんでください!

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