百人一首の話〜清少納言〜

この話は百人一首と紫式部

の続編です。

今朝は、「春はあけぼの」で始まる随筆「枕草子」の作者、清少納言をご紹介します。

(せいしょうなごんって、一気読みしていませんか? 正しくは、「せい」「しょうなごん」と区切るといいです。少納言は父上の役職。つまり、少納言ちゃん、みたいな感じで、本名ではないのです)

博学で活発だといわれる彼女は、同じような性格の「一条天皇の中宮・定子(ていし)」さんに、仕えます。枕草子は、この定子さんの生き生きとした姿も描かれています。清少納言は定子さんに憧れを持っていたようなのですね。「随筆」というと堅苦しいですが、今で言うブログとかSNSで、憧れの先輩の話題に触れる。みたいな感覚でしょうか。そう考えるとぐっと親近感が湧きます。

そんな清少納言の、百人一首に納められている一句がこれ。

夜をこめて

鳥のそら音は

はかるとも

よに逢坂の

関はゆるさじ

「夜明け前に鶏の鳴き真似をしても、(函谷関かんこくかん ならともかく)逢坂の関守は騙されないし、私も騙されませんよ」

「史記」の故事を踏まえた一句。藤原斉信への手紙(漢詩のクイズ)の返事とされている秀作です。

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