高校 古典 枕詞 頻出

おはようございます。朝塾です。

高校古典で習う「枕詞」。わかっているだけでぐっと読み取りが楽になります。逆に、よくわからないまま現代語訳のような言葉からのイメージだけで読んでいると誤読する可能性も。しっかりと理解をして「正確にスムーズに」読解をしていかれるように練習しましょう。10月の火曜日は、「枕詞の日」として、シリーズでお伝えしてきました。最終の今日は、今までのほかに、押さえておきたい枕詞を紹介します。

今朝は、今までのものに加えて、絶対覚えておいてほしい枕詞を紹介していきます。

1.くさまくら:草枕。「草を枕にするよ」つまり、「野宿」という意味。

「家にあれば 笥に盛る飯を(しにもるいひを) 草枕 旅にしあれば 椎(しい)の葉に盛る」

笥は、箱とか食器とかの意味です。

現代語訳は「家にいると食器に盛るご飯を、旅先にいるから椎の葉っぱに盛ってるんだよ」という意味、なんとも旅情緒あふれるのどかな歌ですね。

草枕は、「旅、夕べ、露」などに係る枕詞です。

2.ちはやぶる:千早振る。千年が早く振るように過ぎるという意味。

代表句は「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川(たつたがは) からくれないに 水くくるとは」(在原業平(ありわらのなりひら) 百人一首)です。

「ちはやぶる」は、「神、神社の名前」などの枕詞です。

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3.ひさかたの:久方の。永久の方向という意味。

代表句は「ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ」(紀友則(きのとものり) 百人一首)です。

「ひさかたの」は、「天、空、光、雨、月、雲」などの枕詞です。天空とか天体に関する言葉のイメージを持っておきましょう。

さて、いかがでしたか。今朝は「今までのにプラスして、絶対に覚えてほしい」枕詞を集めてみました。もっと勉強したい人にはこちらのテキストがおすすめです。

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今朝のブログが、古典学習を進める人の助けになれば嬉しいです!

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