おはようございます。朝塾です。
英語の勉強をしている人の中に、映画やYouTubeなどのいわゆる動画コンテンツを使って、聞き取りや発音の学習をしている人も多いのではないでしょうか。
よく、アメリカ英語とイギリス英語では全然違うよね。という話が聞かれます。
個人的には、言葉は道具なので、「自分の意志が相手に伝わり、相手の意志が理解できる」ならそれで十分だと思っています。ですが、イギリス英語ってジェントルマンなイメージがあるからかっこいい！イギリスの発音ができるようになりたい！という人もいます。今朝は、イギリス英語の代名詞ともいわれるRP（Received Pronunciation）について話題にしてみたいと思います。
参考書籍はこちら。先日、勉強会でお会いした、著者の小川直樹先生はとてもチャーミングな方です。発音に関心のある英語学習者の皆さんはぜひ参考にしてみてください。では、見て行きましょう。
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イギリス英語の発音の違いについて。特徴は以下の通り。
①母音が短い。例えば、teacherは「ティ茶」のような音。アメリカ英語の「ティーチャー」に比べると、母音が圧倒的に短く聞こえます。
②強勢が少ない。例えば、dictionaryでは、aの音はほとんど聞こえませんし、ordinaryでは、iとaの音はほとんど落ちてしまいます（聞こえません）。「１拍で言いたいからあちこち落とす」という思慮があるようです。
③音節・母音が少ない。例えば、do youではｄyou、to you ではｔyouのように聞こえますし、probablyのbaもほとんど落ちてしまって、problyのように聞こえます。
①～③に共通しているのは「速い」ということ。省略したり縮めたりしてとにかく単語の拍数がアメリカ英語に比べて短いのが大きな特徴です。
④子音が際立つ。例えば、betterやnot at allは、日本語よりはるかに強くtを発音します。舌先に力を全集中させましょう。また、clear,cleanのlは無声化していて、clは「キ」のような音がします。発生のコツは、「Ｌの口の形で、舌先を前歯の裏に固定したまま、口の横から息を出すこと。」この発音に関しては小川先生から直に教えていただきましたので、絶対にみなさんにも伝えたいところです。やってみてください。難しかったら先生の新刊をぜひご覧くださいね。ここに挙げた以外にもたくさんの特徴を持つイギリス英語、ぜひ特徴をとらえて整理してみてください。
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日本の学校教育ではアメリカ英語で学ぶ機会が圧倒的に多いです。理由は、アメリカ英語の発音はスペルとリンクしていることが多いから。だって、上記に挙げたようにｌの無声化とか頻繁にあると、音からスペルを連想することが、第二言語として英語を学ぶ私たち日本人にとってはとても難しいことになります。
理由はもう一つ。
イギリスの発音で憧れられるＲＰ（イングランド人口約５３００万人のうち、３～５％のエリート集団が使う発音。イングランド南部の上流階級の訛りがモデル）を話すということは、そのエリート集団の考え方や振る舞いを背負うことにもなる。ＲＰの発音ができるようになるということは、中身の人間性にも責任が載ってくるわけです。
ということで、発音だけでなく、人間としての中身も磨いていきましょう。
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お子様はこちら。小さいうちにたくさんしゃべる体験ができるのは、いい環境だと思います。
この記事が、アメリカ英語とイギリス英語の発音に興味のある人に届くと嬉しいです。